大工塾ネットワーク「杢人の会」
コラム

毎回、担当の大工が日頃考えている疑問や悩みを本音で綴っていきます。

大工の本音
コンテンツ










01:建築の行方
02:工務店の家つくり

■本物の仕事を目指す

 現在、新築の注文住宅の80パーセント以上がプレカットに頼る時代になっています。 プレカットの普及に伴い、大工技術の衰退や建築価格の崩壊へとつながり、本物の仕事をする大工や工務店は、消滅しつつあります。

手刻みにこだわる
我々のやっている建築はプレカットに頼るものではなく、大工がすべて手仕事で仕上げています。

どうしてプレカットをしないの?
我々の建築する建物は、大工が一本ずつ材料を吟味して、材料の癖を見極めて、どの材料をどこに使うか、考えて使用します。
木というものは、必ずしも真っ直ぐなものばかりではありません。同じ方向に曲がった材料を組んでしまえば建物が歪んでしまうのです。
プレカットの場合は工場のラインで機械が勝手に刻んでいるので、材料の癖や曲がりを見ていません。
また、我々のやっている建物は、一般の建築では隠れて見えなくなってしまう柱や梁の構造材を化粧で現わしているので、プレカットでは加工できないのです。





どうして柱や梁を化粧で現わすの?
木は呼吸しています。杉の10.5センチ角の柱でビール瓶2〜3本分もの水分を蓄えてくれます。四季に応じて変化する室内の湿度を木が調湿してくれます。
そんな柱や梁を壁や天井で隠してしまうのはもったいないですよね。


適正な建築価格ってなに?
テレビのCMなんかでは、坪24.8万円なんて宣伝しているメーカーもありますが、その一方では、大手ハウスメーカーの注文住宅でも坪70〜80万円するところもあります。
坪24.8万円で宣伝しておいて、付帯工事やオプションを追加していくと坪60万円以上になるところもあるそうです。


どのくらいかかるの?
伝統構法の手刻みと土壁で、新建材を一切使用しない場合、少なくても坪70〜80万位はかかります。
それに比べて、ハウスメーカーの新建材とビニールクロスでできた家が坪70万円もするのはいかがなものでしょうか?
新建材と集成材を使用して20年〜30年で建て替えが必要になってしまう建物と、新建材を一切使用せず、土壁と国産無垢材を使って100年もつ建物のどちらを選ぶかはお客様次第なのです。

(有)内田工務店:内田幸夫
内田幸夫

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