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大工塾ネットワーク協同組合 杢人の会

22:楽
2017.08.31

現在、隣町のT様邸で床、天井、サッシ入れ替え等のリフォーム工事でお世話になっている。
ある日お施主様に『階段が急なのでどうにかなりませんか?』と問われた。
お話を伺うと今までに三人の大工さんに相談したが難しいとの答え。
何十年も不便な思いだったらしい(これができたら喜んでいただける!人が出来ないと言われると、なおやりたくなる!)。
何が厳しいか・・・。

現在12段階段2段増やすと前には出せるが天井に頭が・・・。
後ろには1段分だけ後退出来るが下は押入と作りつけの仏壇・・・。
何日か仕事をしながら寝るまでも、考え鉄骨を使い(杢人なのに?)天井高の確保を思いつき図面で書くと天井高もまあまあ、踏み面 蹴上げも3センチずつ楽になる。
図面では納まる・・・。
が、施工に問題が、押入と仏壇で下に入れない・・・。
ならば組み立ててから納めるか?と色々と考えた。
しかし、もう一つ問題が!
2階に寝室があるため(1階は和室3部屋改装中)1日で解体取付工事を行わないといけない・・・。

翌日お施主様にやらせてください!と・・・。
今より1センチでも楽になるならと了解を受け、加工、組立、そして当日、朝一から解体し、組んだ階段を若い衆と三人で納め下三段廻りを納め、何とか夕方までに上がれるまでに!
正直ほっとした。
天井高も計算通り!
翌日伺ってみると『楽になったよ!』と言って下さりうれしかった。

他にも今回のT様のお宅では、和室天井の張り仕舞いで逃げ場がなく、2間の楔を作ったりと試行錯誤しながら仕事や、お茶の時間などいろいろな面で、勉強させていただいた。
自分にこの仕事を任せて頂いたお施主様に感謝し、のこされた工事も気を抜かず、そしてここで勉強させて頂いた事を、この先のお客様の為にも伸ばしていきたい。
これからも大いなる工夫をして杢人の名に恥じない仕事をさせていただき、一人でも多くのお客様に喜んで頂きたい。
日々色々な悩み、苦労?(ほとんどお金)などあるが、やっぱり大工という職業はおもしろい。
いろんな現場、いろんな職人、いろんなお客様、なんて楽しい人生だろう(胃痛がひどいけど)。
これまで支えてきてくれた方々に感謝し、明日からもがんばろーっ!!

階段リフォーム

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