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大工塾ネットワーク協同組合 杢人の会

51:しょうがない
2017.09.06

“しょうがない”、よく言ったり思ったりする言葉だ。
仕事では“工期がないからしょうがない”、“手間(予算)がないからしょうがない”、と言う。様々な理由で工期が取れず、それに伴い、手間をかけることができないということは、当然よくあることだ。その中で最善を尽くすよう心掛けている。
自分がやっていきたい家造りは、手刻みで土壁、漆喰で仕上げる。プレカットで建てる家よりは、手間も時間もかかる建て方を選んでいる。それは当然自分なりにその方がいいと思っているからである。
なのに・・・だ。
ちょっとしたひと手間をかけるか、かけないかで悩む時がある。そこで“工期がないからしょうがない”、“手間がないからしょうがない”、が出てくる。しかもその言葉の裏に“面倒くさい”、この気持ちがチラチラ顔をのぞかせる。重要な部分でこの気持ちに左右されることはないが、造作工事ではよくある。見た目ではあまり出てこない部分の話である。
そもそも手間のかかる仕事を自ら選んでおいて“工期・手間がないから”、とある意味言い訳をし、さらに“面倒くさい”、はとても恥ずかしい話だ。
今のところこの気持ちに負けて、いい加減な仕事をしたつもりはないが、そういう気持ちが出ること事態に問題を感じている。工期や予算によってやれることに限りが出てくることもあるが、“しょうがない”で済ますだけでなく、ひと手間かけても工期・予算に合わせることができる努力もしなければならないと感じている。
無難な方に行きがちな気持ちを難しい方にチャレンジする、そんな気持ちを持ち続けていきたい。

しょうがない1
しょうがない2

投稿者:古谷和成

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