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大工塾ネットワーク協同組合 杢人の会

35:震災の地を訪れて
2017.09.06

“杢人の会”に、「職人が不足しているので手を借して欲しい」と依頼が来たので、6月~7月にかけて3週間ほど仙台に仕事に行ってきました。

 手掛けた現場は建物そのものは大きな損傷は少なく、津波により海水が床上50まで浸かったため、床と腰高まで壁をはがし、清掃後、復旧する仕事でした。自分は清掃後の床組から入ったのでさほど気になりませんでしたが、工事を始めたころはヘドロの臭いがかなりきつかったらしいです。
 仙台の街中は一見賑やかで、だいぶ復旧している感じを受けましたが、よく見てみるとネットが張られ、立入禁止になっているビルもあれば、大きなひび割れをしているマンションやタイルも所々はがれ落ちたりしていました。ホームセンターに入ると、天井が落ちて穴があいてる状態で営業しているなど、まだまだ震災の傷跡も見受けられました。
 また、内陸側でも地震により地滑りを起こしている所もいくつか見に行きました。
住宅団地で谷地を埋め戻して造成したところが地滑りを起こしていて、同じ団地内でも滑っている所とそうでないところの境があり、建物への影響が全く違いました。
 一番印象に残っているのは、まだ新しい20棟前後の団地で地盤が崩れた所の4棟(1棟は横になって崖に落ちている)だけ立入禁止になっていて、その他は何もなかった感じで、普通に生活をしている団地もありました。「基礎から上をいくら良く建てても、地盤が悪いとどうしようもないんだな」と、改めて地盤の大切さを思い知らされました。

最後に一言!みそ漬の牛タンはめちゃくちゃおいしい!!!

震災の地を訪れて

投稿者:古谷和成

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