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大工塾ネットワーク協同組合 杢人の会

36:遅ればせながら
2017.09.06

ようやく出来ました、(仮称)木造テント。
正確にはテントではないのでしょうが、用途としてテントに近いものを想定して作ったので、テントということにしておきます。
前回、私が担当させて貰ったコラム「大工、街に出る…?」の頃から、街に出るツールのひとつとして考えていたのですが、なかなか時間がとれず今に至ってしまいました。
「一般の人にどうやったら大工を身近に感じて貰えるのだろうか?」
「もっと自由に色々なモノを木で作って、使って貰えないだろうか?」
「そもそも、日常使うもので、工業製品じゃないもの、案外少なくないか?」
そんな思いの中、不特定の方に使って貰えそうなモノかなと、作ってみました。
意外と作ってないんですよね、不特定の方向けに、大工って。
家を新築する、改修するにしても、家具を作るにしても、依頼を受け打ち合わせして、要望に沿うものを作るのが日常になってることを再確認しました。 
画像を見てもらうと解ると思いますが、基本的な構造は、長ホゾ込み栓、組み立ては大工一人で約二時間、解体も同じくらいだと思います。
使う道具は玄翁一本と脚立、プラスドライバーと込み栓を抜くボルトだけの簡単な作りです。
勿論、用途に合わせて壁、床、建具も追加出来ます。
ちょっとした身近なイベントでテント貼ること、ありますよね?どうですか、杢人印の木造テントを次回から使ってみませんか?(笑)真面目に貸し出し考えてますよ。
少し前になりますが、木造テントの構想が東北の知人に伝わり、被災地に設営しないか、という話もありました。諸事情により設置には至りませんでしたが。
しかし、要望があれば持って行きたいという思いはあります。東屋のような使い方でもいいですし、仮設の店舗、浜小屋、工事関係の方やボランティアの方の詰め所や休憩所。
これから冬に向けて、壁、床、建具も作れますし、中で火を焚く様にも出来ます。
私も宮城、岩手の海岸沿いを訪れましたが、何らかの用途、あるのではないでしょうか?
現時点では現地に行き、長期間滞在して仕事をすることは難しいですが、こういった仮設のものを作る、そういった形ででも力になれたらと考えています。
そんな要望、情報、ありましたら是非お知らせ下さい。前向きに検討させて頂きます。
それぞれの地域、東北においてでも、大工の枠から一歩踏み出す試み、是非実践してみたいものです。

投稿者:伊藤達生

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